無知の知
インデックス投資から視野を広げる
HIRA (@Open_JP) と申します。この記事は雑記です。
長期の投資期間を志向し、適度に分散されたポートフォリオを構築し、低コストなインデックスファンドを用いて投資を行うインデックス投資が流行っていると思います。間違いなくブームの域に達してきたと感じております。彼らの経典は効率的市場仮説であり、これを信奉できるからこそ運用できる戦略がバイアンドホールドであり、インデックスファンドであります。
しかし、多くの市場参加者が肌で感じているとおり、現実世界の市場は効率的市場とは言い難い環境にあり、しばしば群集心理に飲み込まれ、まったく効率的でない市場へと変容します。こういった相場の極大や極小では経典が役に立ちません。ご存知の通り、バイアンドホールドだけでは莫大な損失を計上するシナリオへ陥ってしまう可能性があります。それゆえ、最近頻繁に拝見する「ほったらかし」という表現を、私は好きになれません。これは正直な気持ちです。
どうやら現実は、効率的市場とまったく効率的でない市場の相転移がランダムに起きているのは間違いなさそうです。そう考えるならば、これに素直に向き合う姿勢が報われるのではないでしょうか。私たち個人投資家はひとつの宗教を信じ続ける義務はない訳ですから、インデックス投資によって節約できた時間を活用し、まったく効率的でない市場について理解を深めることは、生き残るための戦略として合理的だと私は思う訳です。
テクニカル分析の視点
チャートには全ての投資家の
行動結果が織り込まれている
そうであるならば、効率的市場で否定されるテクニカル分析を学ぶ意義があります。またファンダメンタルズとテクニカルは二項対立で捉えられる事がしばしばありますが、私はそう思いません。健康診断で例えるならば、ファンダメンタルズ分析が採血をして調べる臨床検査値であり、テクニカル分析はレントゲンや胃カメラのような画像診断にあたると私は感じます。同じ対象をそもそもテクニカル分析に用いるチャートには、市場に参加する全ての投資家の足跡が記されています。他方でファンダメンタルズ分析に用いられる財務情報には企業の業績の足跡が記されています。いずれもバックミラーである点は同じです。むしろ投資家がファンダメンタル分析に基いて判断し、行動した結果が、チャートに刻まれていくことになりますので、異次元ではあるものの、チャートも長期投資において有益となるはずです。
つまり二刀流であること、そして各々の技能が高いことに越した事はないと思う訳です。テクニカル分析にも有名な書籍がたくさんありますね。これからはテクニカル分析の書籍まで読み進め、投資の幅を広げていきたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。