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私の投資 2020年版




家計をひとつのポートフォリオと見なす

わが家の資産運用



HIRA (@Open_JP) と申します。

本ページでは、わが家の資産運用を纏めております。金融資産をいくつかのセグメントに分けて考えます。2020年1月現在の運用方針として、あくまで備忘録として、各セグメントの要点を記しました。

鉄壁の守りを築き、生き残る

最終目的は、資産保全平穏で自由な生活です。




セグメント1
海外ETF modified All Weather

アセット分散を重んじる長期投資


わが家の投資活動の主力部隊です。SBI証券の特定口座(源泉徴収あり)を使用しています。

ニューヨーク証券取引所に上場されている海外ETF(Exchange Traded Funds; 上場投資信託)を通じ、米国株・米国長期債・金に対する分散投資を行っております。具体的にはブラックロックの米国株ETFであるIVV・IJH・IJR、長期債ETFであるTLT、金ETFであるIAUを活用し、米ドルは外貨建MMFで管理しております。アセットアロケーションは下図の通りで、いわゆるオールシーズンズPFパーマネントPFの思想を取り入れた、全天候型の布陣となっております。




世界最高水準のファンド
海外ETFを選ぶ理由

一般的に、海外ETF売買手数料がかかりますし、多くの場合で為替取引も必要となります。これらはデメリットとして、国内の投資信託やETFとコスト面で比較されることが多い様です。

しかし、① 運用資産が巨大である(○兆円規模が珍しくない)② 経費率(Expense Retio)が圧倒的に低い(国内優良ファンドの約半分)③ トラッキングエラー(対象とするインデックスとの乖離)が小さい ④ 売買がリアルタイムで流動性(換金のしやすさ)に優れる ⑤ 透明性に優れる(情報開示・コスト負担)といった、資産運用において大事なメリットが沢山あります。

当初は圧倒的な経費率の低さを誇ることに惹かれました。国内の投資信託の場合、どうしても信託報酬のコスト競争が気になり、投資信託の乗換が頭をよぎってしまいます。本家本流の海外ETFで、バシッと決めてしまうと、ざわつく心が安定するのです。浮気がなくなりました。これは長期投資においてプライスレスです。しかし今は透明性と資産規模を最も評価しています

海外ETFを第一選択とする理由です。
ETFと投資信託の違い。実は、質的に全く違うものだった。
資産規模は持続可能性に資すると考えます。
海外ETFの資産総額ランキングを知りたいとき(TOP100)




セグメント2
つみたてNISA

非課税制度は活用します


2018年1月開始の新制度「つみたてNISA」を活用しております。国による税の優遇制度を使用しない理由はありません。確かに、今までも一般NISAと呼ばれる投資期間5年の制度がありましたが、NISAは利益を得て出口を迎えなければ「やらない方がよい」ものです。投資期間20年のつみたてNISAは、株式の長期投資ができる点において優秀です。

夫婦2名義で株式投資

つみたてNISAは最大限に活用します。上限の年40万円を全て使い切るため、毎月33,300円+ボーナス月400円(×夫婦2人)の積立を設定しています。投資対象とするアセットクラスは先進国株式とし、日本株も組み入れております。使用する投資信託は、第1基準:純資産総額 → 第2基準:信託報酬で比較し、逐次採用を決めております。






セグメント3
個人向け国債

家計支出の2年分とします



低リスク資産として家計支出の約2年分を計上しております。個人投資家の最大の武器は「有事の際に、資産売却を強制されないこと」だと考えております(もうひとつの武器は「キャッシュポジションが許されること」だと思っています)。のんびり個人投資家が特権を得るためのセグメントです。また平時においても、十分な低リスク資産があることにより、家族の誰もがリスク資産の価格変動に対し、冷静に向き合うことができると考えております。

個人向け国債 10年変動

低リスク資産には個人向け国債(変動10年)を採用しております。日本人ならば極めてベストに近いでしょう。なかでも個人向け国債(変動10年)には、反則級の特徴があります。他の低リスク資産(例えば定期預金や貯蓄性保険)は個人向け国債に劣後し、その存在価値を失います。銀行預金のようにペイオフ上限1000万円を気にせず、無限に積み上げることができるため、1口座で管理できます。そもそもペイオフ発動が100%保障されない以上、金融機関の倒産に伴うリスクを回避することが出来る点も、特筆すべきではないでしょうか。

個人向け国債をまとめております。
個人向け国債(変動10年)の特徴とは?安心安全なお金の貯蔵庫。





その他のセグメント

小規模なもの



本稿では詳細を省いておりますが、残るセグメントにおける運用を簡単に纏めております。

セグメント4
ジュニアNISA

ジュニアNISAでは、海外ETFを用いた投資が可能なSBI証券を利用し、全世界の株式へのエクスポージャーを実現するバンガードの海外ETF、VTを活用した運用を行っております。簡便な国内投資信託と迷いましたが、将来、子供には海外ETFをコアとした金融資産を譲り渡すつもりですので、布石として、VTとの判断に至りました。また分配金は再投資せず、外貨建MMFにプールする選択肢を検討しております。この理由は別記事に纏めております。

ジュニアNISA口座の運用
わが家のシンプルなポートフォリオを公開します:VTと外貨建MMF

セグメント5
企業型DC

企業型確定拠出年金(企業型DC)を勤務先が採用しているため、iDeCoは活用できない状況です。幸いにもマッチング拠出が導入されたため、上限まで活用、先進国株式(MSCIコクサイ)の投資信託を活用しています。企業型DCではスイッチングが非課税であるため、定期預金とのスイッチングを許容しております。判断基準は市場心理やモメンタムで、正直遊んでおります。ただし投資額やファンド選択に限りがあるため、本稿では詳細を省きます。

絶対モメンタムの応用
MSCI Kokusai Index における絶対モメンタムのパフォーマンス

セグメント6
貯蓄性保険

生命保険料控除の範囲内で終身保険個人年金保険といった貯蓄性保険に加入しております。資産規模が小さいので本稿では詳細を述べておりません。加入時の市場環境が良かったため、課税控除を考慮すると、年1.5%の利回りで運用できております。今も日本のインフレ率に勝っているため、現時点では継続の判断を下しております。

セグメント7
現預金

日常生活を送るために一定額の現金を夫婦それぞれが銀行口座で管理しております。金額を設定しており、これを超えた分を資産運用に組み入れると家族で決めております。また、証券口座におけるリスク資産の売却に伴い、一時的に現預金や定期預金で管理することもあります。



ご覧いただきありがとうございました。