ファンドの資産総額は重要だ
持続可能性の指標となるか
HIRA (@Open_JP) と申します。今回の記事では、海外ETFの資産総額を見ることのできるサイトを紹介いたします。
前提として、私たちが海外ETFを通じて投資を行う場合とは、長期投資と分散投資を志向しているときであり、そのための手法としてインデックス投資を選択しているときだと思います。
したがって、長期投資が可能となる海外ETFを選ぶことは必然でしょう。つまり、その銘柄が無くならないこと、償還リスクが低い海外ETFをチョイスする必要性が高いことに、議論の余地はありません。
私もこの点を重要視しております。コスト比較ばかり盲目的になってはなりません。持続可能性の判断基準として、相対的なランキング(競合ひしめく海外ETFの中におけるポジション)は、重要な参考資料になると考えられます。
海外ETF の資産総額ランキング
ETFdb.com がオススメです
海外ETFの資産総額を一覧するとき、
私は ETFdb.com を使用しております。
海外ETFの有名な投資情報サイトのひとつで、
記事やデータをしばしば拝見しております。
ETFdb.com の中に、海外ETFの資産総額ランキングTOP100のページがあります。
Largest ETFs: Top 100 ETFs By Assets
http://etfdb.com/compare/market-cap/
① Symbol → ティッカーシンボル
② Name → 名称
③ AUM → 資産総額(管理下資産)
④ Avg Volume → 取引高
となっております。
第1位のSPYは歴史のある海外ETFで、S&P 500に連動するものですが、資産総額は約29兆円($1=110円換算)と、先進国の国家予算に匹敵する、圧倒的な資産規模となっております。
海外ETFを選ぶ上で資産総額を私は重要視しており、ポートフォリオにおける株式クラスとしてセレクトしたVTIは第3位、VEAは6位、VWOは8位となっております。この規模の海外ETFが無くなる可能性は、相対的に低いと判断しております。
(2018年6月時点)
投資方針をまとめております。
私の投資
資産規模をファンドの選択基準に
昔、海外ETFのハードルは高かった
以前は、投資信託の信託報酬が割高であったため、金融資産が積立投資を通じて貯蔵できた時点で(例えば100万円に到達した時点で)一括して海外ETFにスイッチして保有コストを低減させる方法が、しばしば見受けられました。古いブログの記事に残っているかもしれません。
コストの観点で評価されていたのです。
しかし当時は(といっても5年ほど前のことですが)①海外ETFの売買手数料が高かった(一律$20)②特定口座に対応していなかった、という大きなハードルがあったため、どうしても海外ETF→投資マニア向けの選択肢となっておりました。決して一般的ではありませんでした。
海外ETFという"一流"の選択を
国内の投資信託における信託報酬(手数料)が、つみたてNISAの制度開始(2018年)に伴って、ギュッと低くなったことは周知の事実です。これによって、コストの観点では、投資信託と海外ETFの間に、差は無くなったといえるでしょう。
しかし、その間、海外ETFの投資環境も大幅に改善されているのです。コストばかりで比較される界隈ですが、海外ETFへ投資を行う際のハードルが低くなったことは考慮すべき事実です。
① 売買手数料がリーズナブルになった
(0.5%程度;下限$5~上限$20)
② 特定口座(源泉徴収あり)に対応した
③ 為替スプレッドが小さくなった
(キャンペーンによっては0銭)
そしてコストの観点ばかりでなく、持続可能性すなわち償還リスクを鑑みるとき。巨大な資産総額を誇る海外ETFが魅力的に感じられるのは、私だけでしょうか。
ファンドの償還が発生し得るのはいつでしょうか。ファンドの資金が一気に引き上げてしまったとき。金融機関が経営判断を迫られるとき。多くの場合、金融危機の真っ最中であることが容易に想像できます。自分は長期投資を志向しているのに、自身の意思とは異なるところで売却せざるを得ない状況となってしまったら。やるせないですよね。
ファンドを選択する上で、資産総額を重要視せよ、海外ETFが魅力的だと意見させていただき、本記事のまとめとさせていただきます。
ご覧いただき、ありがとうございました。