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【投資記録】よりシンプルな国際分散投資へ。ポートフォリオを変更 !!



特定口座のポートフォリオ

主力部隊の第一次改編

HIRA (@Open_JP) と申します。

わが家の金融資産は、第1優先として生活防衛資金を貯蔵する貯蓄口座、第2優先としてつみたてNISAを選択した非課税口座、第3優先として海外ETFへの投資をおこなう特定口座、以上の3つから構成されております。

貯蓄口座の生活防衛資金は進捗100%、すでに現預金無リスク資産は十二分だと判断しているため、実際にはつみたてNISAの積立投資に投じて残った余剰の全てを、特定口座に投入している状況となっております。

今回は投資記録として、わが家の主力部隊ともいえる特定口座ポートフォリオ変更について、記したいと思います。



ポートフォリオ変更の"背景"

景気に潮目の変化?

世界経済のリーダーともいえる米国経済は、2008年のリーマン・ショック以降、2009年を大底として、今日まで約9年にわたり景気拡大を続けてきました。この9年間、いつから株式投資をはじめても、ほとんどのケースで利益が上がったはずです。

特に米国株式のパフォーマンスが他より秀でたため、レトロスペクティブの安易な比較をもって、米国株式100%論まできこえてくる今日この頃です。

しかし、ここへきて景気後退を示唆するシグナルがでてきました。

イールドカーブのフラット化

2018年2月よりはじまった世界経済の調整は、まもなく2ヶ月になろうとしていますが、今回の調整のネガティブ要因として報じられているのは、ご存知の通り、米国債の金利です。

国債には様々な期間のものがあります。2年の債券、10年の債券、20年の債券など。満期日までの期間によって分類されます。住宅ローンと一緒で、お金は貸す期間が長ければ、その利息は相対的に高くなるのが通常です。

つまり普通は長期金利>短期金利です。

しかし、将来に期待できない…直近の利上げの影響を受けた…様々な要因が絡み合って、金利の逆転現象が起こることがあります。イールドカーブのフラット化 → 逆イールドです。重要なことは、過去の経験から景気後退局面の1~2年前に観察されてきた "現象" であるという事実です。




Effective Federal Funds Rate | FRED | St. Louis Fed
10-Year Treasury Constant Maturity Minus 2-Year Treasury Constant Maturity

(10年米国債の利回り-2年米国債の利回り)

理由:未経験と知識不足

しかも今回のイールドカーブの変化は、各国の中央銀行による量的緩和低金利誘導の下で起こってきました。間違いなく複雑な現象です。正直に申し上げますと、恥ずかしながら私には、今回の現象が未だにピンときておりません。

私が投資をはじめたのは、リーマンショックが起こった直後の2008年。約10年前です。よって量的緩和、低金利環境における投資経験しか持ち合わせておらず、これからの世界は全くの未知なのです。

例えば高配当株式から債券への資金シフト。ニュース記事を読めば分かるのですが、どうも直感で反応できないのです。よって、今後起こる変化をフォローしていくには経験不足、難しいと判断し、原点に戻ろうと決意しました。



ポートフォリオ変更の"内容"

セクターETFを売却

したがって、国際分散投資基本中の基本ともいえるポートフォリオへ変更しました。

具体的にはセクターETFであるVHTVDCを売却、手元資金と合わせて既存のVTI, VEA, VWOを買付しました。セクターETFを売却した理由は、一般的に、セクターETF景気循環金利に対して異なった反応を示すからです。

正しい投資するためには、対象を十分理解したうえで理論的に判断することが必須と考えております。しかし。まず金利が理解できていない。それゆえ投資対象のセクターを理論的に考察できない(あるいは多大な時間を要する)。ならば処分しようという思考経路です。

基本に忠実、シンプルな構成に
VTI + VEA + VWO

この思考の結果、わからないことを行わないとの大原則に立ち返りました。

保有比率は、時価でVEAVWOが30%弱、VTIが約45%となっております。CAPE, PE等の参考指標から、VEA, VWO→割安VTI→割高と考え、買付配分を偏らせています。またVTI, VEA, VWOに関してはノーセルリバランスであるため、既に保有していた比率の影響を強く受けております。

株式は地域別のバリューで判断します。
世界の株式のバリュエーションの一覧表(CAPE; シラーPER・PER・PBR)

バリュエーションからVWOを推す声も理解できますが、VWOの保有上位にある1位 Tencent Holdings Ltd.、2位 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd.が、VTIの保有上位にある米国IT企業群を大きく超える割合となってしまうこともアンバランスなので避けたい。それゆえ、VTI:VWO=2:1 を超えてくると厳しいかなとぼんやり考えております。

これで「ザ・国際分散投資」ともいえるポートフォリオが再構成できました。これからは、わが家の金融資産貯蔵先として、粛々と世界株式の保有量を積み上げておきたいと思っております。ある意味で防衛力を上げることが出来たのではないかと考えている次第です。

ご覧いただきありがとうございました。

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