健康診断に引っかかったら
再検査・精密検査は億劫だけど
HIRA (@Open_JP) と申します。毎年やってくる健康診断のシーズン。市区町村からの郵便物が届いたり。勤務先のルールだったり。
健康診断は、どうしても時間が取られてしまいますし、採血検査があったりしますから行きたくないなぁという感情が先立ってしまう、これが正直なところではないでしょうか。
その上、30歳を過ぎた頃から徐々に現れてくる再検査・精密検査の結果通知。これまた億劫ですね。テストで悪い点数を取ってしまったかのように気持ちが落ち込みます。しかももう1回行けと。スルーしてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかしそれ、もったいないですよ。
プラチナチケット(優待券)
かもしれませんから!!
再検査・精密検査は保険が使える
人間ドックは全額負担ですから
理由を一言で述べると「公的医療保険が使えるから」に他なりません。何だそんなことか、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これが意外とバカになりません。多くの会社員の場合、自己負担は3割でしょう。仮にご自身で人間ドックを受けようとするならば、3倍以上のお金を支払う必要が生じます。
例えば「便鮮血」で引っかかったとしましょう。
これは素晴らしいプラチナチケットの一例です。
とある報告では、一般の集団検診で便潜血陽性になるのは受診者1000人中の70人ほどといわれております。つまり当選確率は7%です。しかし実際には1~2人だけに大腸癌があるといわれております。
したがって、もちろん大腸癌の早期発見のために大事な検査ではありますが、残り68~69人は良性ポリープであったり、異常なし(偽陽性)であったということです。
なぜプラチナチケットなのか。
これは多くの場合、精密検査として行われるのが「大腸内視鏡検査」だからです。
医療機関によって多少は異なりますが、3割負担ですと、大腸内視鏡検査で約7000円といったところでしょうか。ちなみに人間ドックで自費の場合、都内の相場で30,000~50,000円といったところ。人間ドックだと3割負担の400~700%の費用がかかってしまいます。
(2018年7月現在)
そして精密検査が終わった後、なんと「経過観察」という2枚目のプラチナチケットが発行されるケースもあります。もちろん、疾患の早期発見のため、重症例の治療で莫大な医療費がかかることを防ぐためであり、お医者さんにとっても、自分にとっても、国の社会保障費の削減においてもメリットがあることです。ぜひ活用しましょう。
ちなみに私は、
「大腸内視鏡検査 (経過観察)」
「心臓超音波検査 (経過観察)」
のチケットを持っております。
今後も健康診断を受けていきます。ただ、健康診断だけでは全ての病気を見つけられないのです。健康診断は集団から効率よく対象を見つけ出すことを目的に、各自治体や健康保険組合が予算を勘案してそれぞれ検査項目を定めています。
決して貴方を調べることを目的にしていないのです。人間ドックという医療サービスが、特に富裕層において重宝されて理由だと私は考えます。人間ドックで受けるような検査を公的医療保険で受けられる。良いチケットではないでしょうか。
公的医療保険を使いたおせ
早期発見はWin-Win-Win
健康診断の他にも、何らかの自覚症状があれば、多くの場合で公的医療保険を使うことができます。
常に自分の身体に向き合って、
早期から医療機関にかかる姿勢。
国民全員がこのスタンスに立てば、まちがいなく社会保障制度の維持に好影響をもたらすはずです。今の医療費で問題になっているのは、殆どが後期高齢者の重症例なのですから。健康寿命(健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間)の延伸、引いては国民の生産性も向上するに違いありません。
積極的に医療機関を活用して、
給料から天引きされている保険料を
取り返しましょう。
そして健康寿命=時間をGETしましょう。
ご覧いただきありがとうございました。