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【投資記録】2018年10月 海外ETFのポートフォリオ公開(考察と取引)



特定口座における保有銘柄

海外ETFのポートフォリオ

HIRA (@Open_JP) と申します。

世界の連鎖株安が止まらない。今月上旬の高値から日経平均株価が12%、米ダウ工業株30種平均は8%下げた。債券や為替など他の市場が比較的、安定しているのに、株の値動きは激しい。米国株は9年8カ月と過去最長の上昇相場が続いてきた。その反動が表面化しており、金利や景気の先行きが見えるまで、調整局面から抜け出すには時間がかかりそうだ。
(日本経済新聞 電子版 2018/10/25)

2018年10月は大きく市場が動いた月となりました。先月まではトルコ・ショックが真っ先に出てくるキーワードであり、新興国株が下落を主導しておりました。これに対して今月の主役は、米国株の基幹産業であるハイテクセクターでした。そしてボラティリティが高いのです。

確かに世界経済が後退する局面では、真っ先にハイリスクな市場である新興国から資金が逃避することはごく自然な流れですが、ここで一気に最後の砦ともいえる優良資産米国株、それも直近のパフォーマンスで光り輝いていたハイテク株に及んだ事実は、個人的に興味深く拝見しておりました。さすがに期待値が高すぎた、すなわち市場が超楽観であったということでしょうか。

今回の記事では、2018年10月に行った今月の取引考察に加え、今の私の特定口座における海外ETFポートフォリオを公開いたします。私の投資方針については、以下のリンク先に纏めておりますが、マンスリーの投資記録として本記事を残します。

投資方針をまとめております。
私の投資


2018年10月 取引と現状

売却 AGG / 買付 VWO

2018年10月に実施した取引は、
以下の通りとなっております。
3Q分配金も再投資しています。

売却:AGG 20株 $104.38
買付:VWO 60株 $39.168

この結果、海外ETFの保有比率
下図にように変化しました。




買付の理由 VWO

新興国が依然として魅力的

2018年10月の取引は、3Qに払い出された各ETFの分配金に加えて、AGG売却によって得られた資金を用いて実行しました。本ポートフォリオにおけるAGG買付余力の位置づけにもありますので、今月もさらに割安となった新興国株VWOを買付けるべく、AGG売却を決断しました。

以下の表は2018年9月末時点のファンダメンタルズ指標ですが、ご存知の通り、この後に大幅な株価下落がありました。世界の多くの市場にて、総じて約10%の下落といったところです。

バンガード社
の米国公式ホームページや、以下にお示しする Asset Allocation Interactive を主な情報ソースとしておりますが、10月現在のデータは未だ公表されておりません。しかし、おおよその推定は可能だと考えますし、これ以上に正確な数値が得られたとしても、投資判断は変わらないでしょう。今月も新興国株VWO買い増しです。

Asset Allocation Interactive の解説
過去の CAPE(シラーPER)の分布を調べたいとき(世界の株式市場)
StarCapital AG の解説
世界の株式のバリュエーションの一覧表(CAPE; シラーPER・PER・PBR)


所感

米国株を注視したい

各市場における株価下落により、VEA、VWOに加え、VT、MSCIコクサイ(円建・配当込)においてもモメンタムは負に転じました。エビデンスレベルの高いルックバック期間12ヶ月、そして6ヶ月においても同様です。残る米国株VTIについても、負に転じるまで残り数ポイントであり、135ドルを割ってくると危険水域といえるでしょう。

また S&P 500 200日移動平均を見ると、チャイナ・ショック以降の長期トレンドが崩れた可能性が示唆されております。ご存知の通り、200日移動平均は米国市場参加者の多くが見るテクニカル指標ですので、これからの市場の雰囲気に間違いなく影響を与えてくるはずです。


来年は強く買いたい

市場に暗雲が立ち込めてきましたが、これこそ好機に違いありません。私はバイアンドホールドを原則とする投資スタイルであるため、ベア市場でリーズナブルにならない限り、株式を買付けることができません。やはり優良資産である米国株割安に買付けることこそ、悲願です。

この先どのようなチャートが描かれるのか。予想することは出来ませんが、今どこに立っているのか、常に考えていきたい局面となりました。

さて全く話は変わりますが、この土日、私は来年2019年の投資プランを考えておりました。年間の総投資額時間分散の按配を図ったものです。バリューは確保されても底の場所は分かりません。使える手法は、価格もしくは時間で規定し、ピラミッドを建てる事でしょうか。

来年2019年本格的なベア市場に突入すると予想しております。まだ早期であることを勘案すると、時間で規定するほうが好ましいかな、性格的にもマッチしそう、と素人ながら考えております。内心、面白い相場になってきたなぁと思うばかりです。

最後に新しい本のご紹介です。ハワード・マークス氏の和訳が2018年11月1日に出版されます。ハワード・マークス氏といえば、名著「投資で一番大切な20の教え」で有名であり、かのウォーレン・バフェット氏がバークシャー・ハザウェイの株主総会で配布した逸話が広く知られております。市場サイクルの転換点に差し掛かった今、読みたい書籍です。

ご覧いただきありがとうございました。