人気記事

【個人投資家が選ぶ】優良ファンドのランキング FOY2017 をチェックしよう!

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017とは?

年1回のファンドのイベント

HIRA (@Open_JP) と申します。

とあるイベントのお話です。最大の特徴は金融機関が主催するセミナーではないということでしょうか。しかし、各運用会社の運用責任者・役員・取締役が出席するほど、その存在感を高めております。

現在、ネット証券で購入できる投資信託ETFといったファンドは数千ともいわれております。自分が購入するファンドを取捨選択するために、スクリーニング機能を活用したり、証券会社のランキングをチェックしたり、他人の動向をチェックして情報収集したり…ある意味で、努力が必要ですよね。

情報通の"顧客"集団=ブロガー

顧客にとって、より良いファンドがないか、常に探して、常に分析して、常に情報を整理しながら、発信までしている情報通の"顧客"集団。ブログを執筆しているブロガーの皆様です。

私は、2017年からアウトプットの練習を兼ねて、ゆっくりとブログを書き始めた新参者ですが、この世界には業界人よりも博識で、セミプロと評するに相応しい、ベテランの先輩方が多くいらっしゃいます。

ブロガーの方々が、投票によって、年年の優良ファンドのランキングを作成するイベントが「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」であります。したがって、顧客目線のランキングともいえるでしょう。

昨日、表彰イベントが都内某所で開催され、2017年のランキングが発表されたとのことで、早速まとめさせていただきました(私も、2018年より、投票に参加させていただこうと思っております)。

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017
http://www.fundoftheyear.jp/2017/




ランキング発表!

実績ファンドと新設ファンドの衝突



早速、ランキング(1~10位)を画像1枚にまとめてみました。各証券会社の公表データを加えて、信託報酬純資産を加えた表となっております。

私が、つみたてNISAで設定しているファンドは、2位 ニッセイ外国株式と、8位 たわらノーロード先進国株式です。いずれも純資産が大きく、実質コストやトラッキングエラーを含めて、運用実績が分かっているファンドです。

現時点で、純資産が比較的少ないファンドは、まだ設定されたばかりの新興勢力です。信託報酬のコストメリットを訴求するファンドが多いです。今後の純資産の伸びと、実績の積み重ねに期待したいところです。

楽天・バンガードの存在感

私は海外ETFを投資の主軸としておりますが、3位 楽天・全米株式の投資対象であるVTI(バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF)に、もっとも多くの金額を投じております。

これは1位 楽天・全世界株式にもいえることですが、世界のインデックス投資の先駆者であるバンガード社のETFに、投資信託を通じて、買付ができる。これは2017年の投信界隈における一大トピックだと思います。

もちろん投資信託ですので、積立設定を使える。100円から買付できる。わざわざドルに両替して、深夜にニューヨーク市場で買付をする必要がない。しかも、低コスト。画期的な商品で、素晴らしいシリーズだと思います。今後も要チェックです。



所感

ブロガーの目指している方向は同じ

こういったランキングを見ると、方法に多少の違いはあれど、多くのインデックス投資ブロガーの皆様が目指している方向は同じなんだなと思います。

世界の中心である米国に重きを置いた国際分散投資であり、スパイスとして新興国株式を入れる。状況に応じてウエイトを変化させる。

これを効率的に実行するための手段として、投資信託やETFを、常に吟味しているということになるでしょうか。ちなみに、債券ファンドは、10位以内に入っておりませんでした。

つみたてNISAによる環境改善

2017年は、つみたてNISAの開始直前ということもあり、新設のファンドが複数入賞しております。リーズナブルなコスト、特に信託報酬差別化を狙った商品が多数市場に投入されました。各運用会社の顧客志向への転換、その姿勢は、多くのブロガーの心を打ったことでしょう。

10位 S&P500に連動するファンドが、この信託報酬で出るのか!と秋ごろは大きな話題となっていたと記憶しております。米国株、それもバフェットが推す S&P500 への投資アクセスが、一気に改善されました。

その後、バンガードと楽天のコラボにより、世界最高水準といえるバンガードの海外ETFへの投資が、投資信託の買付で可能となり、同時に、信託報酬の価格破壊が進行しました。

その後、三菱UFJによる eMAXIS Slim シリーズの追撃もありました。本ランキングの投票後の出来事でした。いま再投票を行ったとしたら、既に、同様の結果が得られない状況にあります。

2017年の大きな流れは、つみたてNISAによって引き起こされた、業界変革の年、といっても過言ではなさそうです。今後の投資環境のさらなる改善に期待したいと思います。

ご覧いただきありがとうございました。