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【投資記録】2018年8月 海外ETFのポートフォリオ公開(考察と取引)



特定口座における保有銘柄

海外ETFのポートフォリオ

HIRA (@Open_JP) と申します。

2018年8月も様々なニュースが世界市場に影響を与えました。年初からの調整局面という地合いにおいて、グイっと下へ押すような相場環境であったと感じております。

今月の大きなテーマは(1)トルコショックをトリガーとする新興国不安(2)米中貿易戦争(3)ドル高といったところでしょうか。リスクオンでもなかなか進まぬ円高。新興国通貨の連鎖暴落。金に積み上がるショートポジション。久しぶりにウォッチし甲斐のある月でした。

さて今回の記事では、2018年8月に行った今月の取引考察に加え、現時点における、私の特定口座における海外ETFポートフォリオを公開いたします。私の投資方針については、以下のリンク先に纏めておりますが、別途マンスリーの投資記録として本記事を残します。

投資方針をまとめております。
私の投資


2018年8月 取引と現状

買付 VWO VEA

2018年8月に実施した取引は、
以下の通りとなっております。

買付:VWO 133株 $40.75
買付:VEA 106株 $42.53

この結果、海外ETFの保有比率
下図にように変化しました。






買付の理由 VWO VEA

新興国、米国以外の先進国が魅力

VWO(新興国株)とVEA(米国を除く先進国株)を買付した理由は、VTI(米国株)よりも相対的にバリュエーションが優れていたことに他なりません。特にVWO通貨安も重なり、先月よりもプライスダウン!より魅力的になっておりました。

したがって、今月の投資は、先月(2018年7月)と同じ理由に基づいており、先月から継続した買付をいう格好となりました。下表は各種サイト等から新たに情報収集して、一部推定を加えて作成した2018年8月の自分用メモとなります。

Asset Allocation Interactive の解説
過去の CAPE(シラーPER)の分布を調べたいとき(世界の株式市場)
StarCapital AG の解説
世界の株式のバリュエーションの一覧表(CAPE; シラーPER・PER・PBR)

メモにある通り、VTIならびに米国株を多く含むVTは、相対的かつ歴史的に割高であるため、安全域が極めて限定的でドローダウンに対して脆弱であると考えられます。長期の実質リターンがになる可能性も示唆される水準であり、積極的に買付すべき対象ではないと判断しました。

今回の新興国の様に、大きな下落が生じると「もっと状況が悪化するんじゃないか」「もっと下がるんじゃないか」「ナンピンを早まるな」という声が聞こえてきます。あるいは「含み損になる前に持ち株を処分した」という声まで聞こえてきます。

しかし自分は、情報ソースが何処であれ「将来に関する予測」を重要視していません。ふーん、と読むだけに止めるように心掛けています。こんな考えもあるんだなと。

私は、ファンダメンタルズ指標や、
マクロ経済指標だけを見ております。



所感

今後の相場に臨むスタンス

私は根っからの逆張り投資家です。

リーマン・ショック直後含み損だらけの長い調整相場に、ポンと投資初心者として参入し、その地合いで投資の基本を学んできました。

そんな環境で育った投資家は、この言葉が心の底から大好きです。

Bull markets are born on pessimism, grow on skepticism, mature on optimism and die on euphoria.
(強気相場は悲観のもとで生まれ、疑いの中で育ち、楽観の中で成熟し、熱狂とともに消える)
The time of maximum pessimism is the best time to buy, and the time of maximum optimism is the best time to sell.
(最も悲観的なときが買い時であり、最も楽観的なときが売り時である)
~ ジョン・テンプルトン卿 ~

悲観。私は投資初心者の頃に勘違いをしていたのですが、悲観とは市場参加者が「ここが大底だ、最悪だ」と思っている時では決してありません。

もっと悪くなる」「もっと暴落する」といった経済の展望が「負の極大」となった時、そこが価格の大底に違いありません。誰もが欲しくなくなったとき。そこが大底だとジョン・テンプルトン卿は教えてくれます。孤独に耐えた者だけが勝ってきたのが相場の歴史です。

そのためにツイッターは大変有用です。テレビもラジオも週刊誌も有用です。最後にオススメの書籍をご案内して、終わりたいと思います。

ご覧いただきありがとうございました。